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知ると凄いよ 吉野石膏の就職ガイドブック

知名度は高くないが、業界No.1の「知ると凄い会社」をいかにして知らしめるか

コロナ禍で採用ツールはwebサイトに軸が置かれるようになりましたが、吉野石膏では「果たしてwebだけでいいのか?」といった課題について議論がなされていました。採用現場では、企業名や石膏ボード製品の馴染みのなさ、あるいは採用におけるコンペティターが大手建材メーカー、ハウスメーカー、ゼネコンといった強力なライバルで占められる中、吉野石膏は石膏ボード業界トップメーカーと言えども、苦戦を強いられています。こうした状況を踏まえ、紙のパンフレットを対面でのインターンシップやDMで直接配布する意義は高いとの結論となり、パンフレットの制作が決定しました。

本パンフレットは、インターンシップをはじめとする学生との早期コンタクトで使用するツールであることから、「簡潔に、分かりやすく」「吉野石膏の企業イメージを持たせる」ことの2点を制作目標に据えました。 12ページの冊子は、見開き2ページで1テーマ、全5つのQ&A形式の分かりやすい展開です。左ページに質問と回答に関連するビジュアルを、右ページには余白をたっぷりととった600文字程度の読みやすい原稿、さらに回答に関連する漢字一文字をデザインすることで、主張すべきテーマを明確に訴えました。 またそれぞれの質問項目は独立しているのではなく、ページを追うごとに知りたい情報が深化し、最後は採用情報で締めくくるといったストーリー性を持たせることで、少しでも記憶に留める効果を意識した構造にしました。

紙系ツールの重要性が改めて叫ばれる中、初期ツールとは言えA4裏表といったフライヤーの情報量よりは遙かに強く訴えかける内容の濃い冊子になりました。

Client: 吉野石膏株式会社
Spec: 変型B5判/12ページ
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採用活動の初動で配布するツールとして、見開き2ページにワンテーマを配した誌面構成では「ビジュアル+テキスト」を基本に読みやすさを追求しました。

全体を通して石膏ボードをモチーフにしたデザインを施した他、テキストページ背景には象徴的な漢字一文字を入れることで意図するテーマを強調しました。